796 養老天命反転地　　-でかけませんか？-

796　　養老天命反転地　　
岐阜県（Gifu-ken）
10/05/09　Sun.

お気に召さないときは止めてください。

♪「子守唄」
オルゴールバージョンです♪

ページ容量　1,519.5KB　予想ダウンロード時間　9600=24分　1M=15秒　画像34枚

養老天命反転地　HP
+　心のテーマパーク　+
〒503-1267　岐阜県養老郡養老町高林1298-2
TEL　0584-32-0501　FAX　0584-32-4507
開園時間：9：00～17：00（入場は16：30）
休園日：月曜日
入場料：一般=710円　高校生=510円　小中学生=300円

1.小さい室内の迷路【養老天命反転地記念館・オフィス】
カラフルな建物のドアの中は、小さい迷路が組まれていました。

半月前、私たちは
「養老天命反転地」を、訪れました。
先週　2010年5月19日
作者の荒川修作（あらかわしゅうさく）氏=美術家が
ニューヨークの病院で
死去されたことを新聞で知りました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

2.足元が不安定な岩に登る【昆虫山脈】
この場所を通らないと、次に進めません。
私は、わきの比較的低い場所を選び抜けだしました。

3.迷路と、平衡感覚がなくなる壁と、起伏のある不安定な足元。意味不明な家財道具。【極限で似るものの家】

【極限で似るものの家】（メインパビリオン）

頭上を見上げると、上からも逆さまに
椅子やテーブルソファーが固定されています。

【極限で似るものの家】使用法

・何度か家を出たり入ったりし、その都度違う入り口を通ること。
・中に入ってバランスを失うような気がしたら、自分の名前を呼んでみること。他人の名前でもよい。
・自分と家とのはっきりした類似を見つけ出すようにすること。もしできなければ、この家が自分の双子だと思って歩くこと。
・今この家に住んでいるつもりで、また隣に住んでいるようなつもりで動き回ること。

・思わぬことが起こったら、そこで立ち止まり、20秒ほどかけてよりよい姿勢をとること。
知覚の降り立つ場：あらゆる出来事を認識すること
イメージの降り立つ場：知覚の降り立つ場と場の隙間を充たすところ
建築の降り立つ場：ディメンションや位置を確かにすること
・どんな角度から眺める時も、複数の地平線を使ってみるようにすること。
・ひと組の家具は他の家具との比較の対象として使うこと。
・遠く離れている家同士に、同じ要素を見つけること。最初は明らかな相似を見つけ出し、だんだん異なる相似も見つけ出すようにすること。

　3 の迷路と、通過してきた人。

荒川修作氏　

　戦後日本の代表的な現代美術作家の一人で「養老天命反転地」など
特異な作品で知られる。
　日本の前衛美術で活躍した後、昭和36年に渡米。製図のような図形による『ダイヤグラム絵画』を確立して高く評価された。欧米や日本で個展を開催し、米グッゲンハイム美術館では日本人初の個展を開いた。
　パートナーで詩人のマドリン・ギンズさんとの共著「意味のメカニズム」などで、哲学と科学、美術を総合した思考を展開。その理論を実践し、公園のような美術作品「養老天命反転地」を平成7年に岐阜県養老町に開設。近年は建築作品や都市プロジェクトに取り組んでいた。8年に日本芸術大賞、15年に紫綬褒章を受章している。　　-5/21　産経新聞より-

大人が通れるくらいの幅の道↑
歩きやすい、なだらかな起伏の道を進んでいくと、
←の写真の左下の溝の中を歩いていました。＾＾
最後は行き止まりになり、この場所に
這い上がりました。＾＾

上の写真の人のいる場所に行き、
1 ピンクの建物、2 中央の岩山、
3 謎の家具のあった場所など
今通過して来た建物を　振り返り撮りました。

なかなか暖かくならなかった今年（2010年）の春ですが、
この日は気温も上がり、暑い1日になりました。

中央の柵から向こうの、場外の公園が
こちらの凸凹に比べ、とても穏やかな斜面に見えます。

【楕円形のフィールド】

4.楕円形のフィールド
すり鉢状にくりぬかれた庭園には、半球状の小山と
くぼみが点在し、複雑な起伏の中に148本の回遊路が
張り巡らされています。
斜面を歩くのは一苦労です。＾＾

1.2.3.4.と徐々に規模が大きくなります。
経験したことを生かして、4のフィールドに入ります。

中央まで行きましたが、---→
特に何もありませんでした。

【楕円形のフィールド】

使用法

・バランスを失うことを恐れるより、むしろ（感覚を作り直すつもりで）楽しむこと。
・楕円形のフィールドを歩く時、「極限で似るものの家」の光景をできるだけ思い出すこと。そしてその逆も試すこと。
・空を、すり鉢形の地面に引き下ろすようにしてみること。
・5つの日本列島のそれぞれを、自分がどこにいるのか位置付けるために使うこと。
・日本と呼ばれる列島との、見えたり見えなかったりするつながりで、自分がどこにいるのか常に問うこと。
・進む速さに変化をつけること。　　　　　　

・フィールドを歩く時に、とらなければならない極端な姿勢を、近くの形と遠くの形の両方に関連付けること。
・不意にバランスを失った時、世界をもう一度組み立てるのにどうしても必要な降り立つ場の数、種類、位置を確かめること。
・しばしば振り向いて後ろを見ること。
・一度に焦点を合わせて見る場所（知覚の降り立つ場）は、なるべく少なくすること。
・実際に通っているところと同じくらい目に付き、興味を引かれる処、あるいは降り立つ場があれば、すぐ、もう一つの出来事が起こっているところとしてできる限り見極めること。
・距離を作っているいろいろな出来事のつながりを確かめるために、「精緻の練」を利用すること。　---◇に続く---

←こちらの道を進むとトンネル→になっています。すれ違うのがやっとという道を時々逆行してくる人達がいて閉口してしまいます。明りが見えてホットすると、直径1.5m位の円形の空間があり、なんと行き止まりです。

円形の空間は、人が5～6人でいっぱいです。
ゆっくりもできず、左の写真を撮って、
来た道を逆行の人となって引き返しました。

◇つづき---
・「白昼の混乱地帯」の中では常に、人であるより肉体であるよう努めること。
・何かを決めるために、あるいは以前に決めたよりもより繊細に、またはより大胆に（あるいはその両方に）なるために「もののあわれ変容器」を使うこと。
・「地霊」の中では、地図上の約束を忘れること。
・「宿命の家」や「降り立つ場の群れ」と呼ばれている廃虚では、まるで異星人であるかのようにさまようこと。
・「切り閉じの間」を通る時は、夢遊病者のように両腕を前に突き出し、ゆっくり歩くこと。　　　

・「陥入膜の径」を通り抜けたり回ったりするときは目を閉じること。
・「運動路」の中や外では動作を繰り返し、そのうちの1度はゆっくり行うこと。
・「想像のへそ」の中や外では、後ろ向きに歩くこと。

!?!　あらまぁ・・・この場所で読むべきでした！
今になってこのような使用方法を書いた冊子に気づくなんて
・・・・・
と思いながら、
今後行かれる方の参考になれば、と　
書き記しました。v(‘0‘*

↑今年初めてベニシジミ蝶（？）と
金箔をまぶした深緑色のカナブン（？）に出会いました。v(‘0‘*

→
視覚的に平衡感覚が惑わされますが、
このお二人が地球に対して垂直だと思います。

こちらにも不思議な家財道具がありました。

ここでの体験は、「なんとなく普通」
だと思っていたことが、ことごとく裏切られるという
不思議な刺激でした。

緑色及びえんじ色の文字は、入場時にもらった冊子より引用しました。

青い文字は私の勝手な説明です。

養老天命反転地とは
「養老天命反転地」は、荒川修作+マドリン・ギンズの構想を実現した実験的なアートプロジェクトです。
荒川修作とマドリン･ギンズは、現在の世界の絶望的状況を希望ある未来へ転換させようとしています。
そのためには「死」を前提とした消極的な生き方を改め、古い常識を覆すことが必要だと言っています。この死へ至る「宿命（天命）」を反転することを使命として荒川+ギンズは活動を続けてきたのです。
30数年に及ぶ研究の中で彼らが注目したのは、「身体」が持つ可能性と、身体に作用する「環境=建築」でした。彼らは身体感覚の変革により意識の変革が可能だと考えたのです。
彼らの長年の研究の集大成となる「養老天命反転地」には、水平垂直を極力排除し、複数の人工的な地平線を配するなど、人間の持つ平衡感覚や遠近感に揺さぶりをかける仕掛けが施されています。これは、私たちをヨチヨチ歩きの子供の状態に戻して知覚を再構築させるよう隅々まで計算された構造なのです。
しかし、「養老天命反転地」は荒川＋ギンズの終着点ではありません。むしろこの作品を出発点として、彼らの建築実験は現在も続いているのです。

PM1：30～3：45の、一番熱い時間帯を
天命反転地で過ごしました。
あの場外の公園の木の下で　ゴロンと横になって
空を見上げました。　あ～気持がイイ!!

穏やかな斜面に見えたこちらの公園も
横になってみると結構な勾配でした。

今朝は8時前に関ヶ原の合戦場を訪ね、
伊吹山に行き駐車場から頂上まで
ミニトレッキングを楽しんだ後、ごまスタジアムを見学、
そのあと養老天命反転地で遊び
大垣城に寄って東京に戻りました。

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今日もお出で頂きありがとうございました。
よろしかったら　次回もお付き合いください！

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