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   Candy    出かけませんか? No.805 足尾銅山観光 スライド
 

805 スライド 足尾銅山観光 
栃木県(Tochigi-ken)

10/05/04 Tue.  



 
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♪BGM ベートーベン ピアノソナタ第8番「悲愴」Op13 第2楽章
足尾銅山観光

この先でチケットを買い
トロッコ列車に乗って
坑内に向かいます。
入坑料:大人=800円 小.中学生=500円
営業時間:午前9:00~午後4:30
住所:栃木県日光市足尾町通洞9-2
電話:0288-93-3240
休み: 無休


坑内では上のスライドのとおり
当時の採掘の様子を、等身大に造られた
マネキンが示しています。
なお、坑内は照明が少なく、
画像はフラッシュのほか、
ガンマ―調整をしています。

知っていました? 銅のあれこれ                -坑内のパネルより-
銅は血液と深い関係があります。

 私たちの身体に流れている血液には無数の赤血球が含まれていて、酸素の運搬をしています。この赤血球の赤い色素はヘモグロビンと呼ばれる鉄をもった蛋白質です。銅はこのヘモグロビンが身体の中で作られる時、鉄の利用を助ける役割をしています。私たちの正常な血液は銅なしでは作れないのです。
 ヘモグロビンが不足すると貧血となりますが、鉄があっても銅が不足していて貧血になる場合、これを銅欠乏性貧血と呼んでいます。私たちは日常の食生活で毎日2~5mgの銅を各種の食品から摂取し、同じ量を排泄し、正常な血液を作り健康を維持しています。
銅には微量金属作用があり、常に無菌です。

 1893年、ネーゲリーというスイスの植物学者が、1000万分の1の銅イオンが藻類(あおみどろ)を死滅させることを発見しました。これが微量金属作用の始まりです。銅や黄銅は、当時は科学的に証明できないごくわずかな量で、驚くべき殺菌作用を現すことがわかりました。
 昔から「銅壺の水は腐らない」といわれていますが、これは銅の表面が常に殺菌作用で無菌の状態が続くためなのです。医療関係では手すりをはじめドアノブなどに銅、黄銅製品が利用され、院内感染の防止に役立てています。
銅は漢方薬として利用されています。

 昔から病気の治療に漢方薬が使われてきましたが、近年ではさらに利用の範囲が広がりつつあります。漢方の本で有名な「本草網目」には「銅で薬になるのは赤銅である。」と記載され、「金と銅の合金は薬として最も秀でている」と述べられ、銅や緑青が使われています。おできの薬として有名な軟膏「たこの吸出し」には薬効成分として硫酸銅が使われています。
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緑青(ろくしょう)は無害です。

 銅の表面に生成する緑青は昔から有毒と考えられてきました。なぜ有毒と信じてきたのかはっきりしませんが、
主な原因は学校の教科書にあったと考えられます。
 社団法人日本銅センターでは、東京大学医学部においてマウスによる長期動物実験を行い、緑青が無害の物質であることを確認し、その研究結果を厚生省に報告しました。厚生省では緑青の動物実験を行い、研究実験の結果は昭和59年8月「緑青は有害ではなく、無害に等しい」と広くマスコミに公表しました。過去なんとなく語り継がれてきた緑青の有毒?問題は、すべて誤解であることが明らかになったのです。
 緑青は水に非常に溶けにくい化合物なので人体に吸収されにくく、影響を与えることはほとんど考えられません。緑青は劇物でも毒物でもありません。



坑内見学の後、別館の「陣屋」と書かれた建物に寄ると鋳造作業工程を12に分け、ジオラマで紹介していました。
ガラスケース内に展示されていましたが、ガラスにいろいろなものが写り込んでいます。お見苦しくてすみません。
こちらは身長10cm位のよくできたジオラマでした。
「寛永通宝足字銭」鋳銭座
かんえいつうほうあしじせんちゅうせんざ

江戸時代の一般的な鋳造作業を参考にし、
工程を模型によって展示したものです。


【1】
出勤時の中門改め
(しゅっきんじのなかもんあらため)
【2】
量目改め・大吹所
(りょうもくあらため・おおぶきしょ)
【3】
種銭<母銭>づくり・小吹所
(たねせん<ぼせん>づくり
【4】
小吹所<銭型づくり>
(こぶきしょ<ぜにがたづくり>)
【5】
小吹所<地金の流し込み>
【6】
小吹所<鋳放し銭づくり>
(こぶきしょ<いばなしせんづくり>)
【7】
小吹所<切り離し>
【8】
選別場
(せんべつじょう)
【9】
ヤスリ場
【10】
煮洗い場<洗滌>
(にあらいば・せんじょう)
【11】
研 場
(とぎば)
【12】
検査場
【12】拡大
検査場



そのほかの展示の中から・・・
母銭のいろいろ
天保銭の枝銭(てんぽせんのえだぜに)

鋳型から取り出したままの銭が
木の枝に見えることからこの名がついたそうです。
枝から切り離すと 小判形になりますね。
左が「矢立」中央「早道」右が「巾着」
矢立=墨つぼ
早道=さいふ
巾着=布袋 
昭和紙幣額
トロッコを降りて徒歩で坑内や室内の
展示品を見学しているうちに、
トロッコが入って行ったトンネルわきに
戻っていました。

2010年は足尾銅山発見から400年。
1610年、当時の黒岩山で備前の国
(現在の岡山県)の農民2人が
銅を発見してから今年で400年が経ちます。
そして、足尾銅山観光は
昭和55(1980)年に廃坑を利用した
観光施設として生まれかわり
30年が経ちました。




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今日もお出で頂きありがとうございました。

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