857 旧生方家・旧土岐邸洋館・沼田城址公園
群馬県(Gunma-Ken)
11/09/18 Sun.


お気に召さないときは止めてください。

♪「Solace1」S.Joplin
オルゴールバージョンです♪

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千日紅の花の季節になりました。数日前にテレビで見た沼田城址公園の満開の千日紅を訪ねました。
公園に行く前に沼田公園内の国指定文化財を訪問しました。御一緒にいかがですか?

旧生方家住宅 
国指定 重要文化財
インフォメーション
◆開館時間=午前9時〜午後4時

◆休館日= 水曜日(祝日が火曜又は水曜の場合は翌日)
      年末年始(12/29〜1/3)

◆入園料=大人:100円 小人:60円(住宅・資料館セット料金)

◆所在地=沼田公園内

◆電話番号=0278-23-4766
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薬百味だんす→
 旧生方家住宅は、妻入・板葺の町家でその様式・技法から見て17世紀末頃に建築されたものと考えられ、東日本で最も古い町家造りの建築物であることから昭和45年に国の重要文化財に指定されました。
 当初沼田市の繁華街の中心にありましたが、沼田市が生方家より譲り受けて沼田公園に移築する際に、文化庁の指導のもと初期の建築形態の復原につとめ、昭和48年に移築工事が完成しました。
薬百味だんすがあった部屋の右隣に

下店という部屋があり、

その右隣が上店という部屋になっていました。


生方記念資料館
 生方記念資料館は、元沼田町長であり、国の重要文化財に指定されている旧生方家住宅の前所有者であった生方誠氏が生前収集した資料の書画(軸・額)・出土品などが展示されており、旧生方家住宅に隣接して建てられています。

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ポータブル タイプライター
生方 誠(うぶかた まこと)

公選による最初の沼田町長
敗戦後の混乱と不安の時代に、
早くも『文化の薫るまちづくり』を
うたったが、その道は遠かった。
群馬県町村会 初代会長

若くして米国に留学する一方、絵画、
文学、演劇に通じた文人であった。
ポスターに書かれたこと以外はわかりませんが、

こちらも 2012年現在 世界登録遺産推薦活動している

 富岡製糸場と 関わりがあったようです。


旧土岐邸洋館 
国登録有形文化財 建造物
インフォメーション
◆開館時間:午前9時〜午後4時

◆休館日:毎週水曜日、火・水が祝日の時は木曜日
     年末年始

◆入館料:大人100円 小人40円

◆所在地:沼田公園内

◆TEL:0278-23-4766
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平成9年11月 「旧土岐家住宅洋館」の名称で
国 登録有形文化財 建造物 登録
土岐頼稔座像
 土岐氏は、清和天皇を祖とする源氏の一族で、江戸になってからは大坂城代・京都所司代・老中などを務めた名門です。
 土岐頼稔(よりとし)公が寛保2(1742)年、黒田氏の後を受けて初代沼田藩主となって以来127年間、12代藩主頼知公が明治2年に版籍奉還するまで利根沼田の主要地域を治めていました。
 明治4年に沼田を離れ、東京に転居した土岐家は明治新政府から子爵に叙せられました。
 この洋館は、土岐章(あきら)子爵が関東大震災後の大正13年に東京渋谷へ転居する際に、住宅の主要部分として建築された建物です。
 現当主の實光氏より、ゆかりの深い本市が寄贈を受け、平成2年に沼田公園へ移築しました。
一番手前の肖像画が 沼田公園を寄贈した

久米民之助氏 1階展示室
外観は洋館でしたが、

二階は和室でした。


沼田城址公園
数日前 沼田公園の千日紅が見ごろと

テレビで紹介していたので、訪ねました。
沼田公園寄贈者
久米 民之助(1861〜1931年)
 旧沼田藩士の子息久米民之助翁は、1861年に現在の東倉内町で生まれ15歳となった明治9年6月に上京し工部大学工(現東京大学)に入学、卒業後宮内省に入り二重橋の造営などにあたった。その後数々の事業を興して成功を収め、衆議院議員も務めた人物です。
 現在の沼田公園は久米民之助翁が自分を育んだ故郷に恩返しをしたいと考え、私財を投じて荒れ果てた城址を購入し大正5年9月から、現在の公園の西半分を中心に2か年に亘り造営工事を行い、対象15年に沼田町に寄贈されました。
 さらに、東側の工事が進められている中、昭和6年に亡くなられました。翁の意志は現代に引き継がれ、市民や観光客など多くの人にいこいの場として親しまれています。
 沼田市は群馬県の北部に位置し、四方を山に囲まれた盆地を中心として、利根川や薄根川・片品川周辺には非常に高い河岸段丘が発達しています。沼田公園のある崖上の台地に最初に城を築いたのは、鎌倉時代以来この地方の有力者であった沼田氏(ぬまたし)の12代万鬼斎顕泰(ばんきさいあきやす)で、天文(てんぶん)元年(1532)の頃であると云われています。倉内(くらうち)城とも呼ばれたこの城は、関東へ至る要衝の地にあることから越後の上杉氏や小田原の北条氏、甲斐の武田氏などの戦国大名によりめまぐるしい争奪が繰りひろげられることになりました。
 天正(てんしょう)8年(1580)、武田勝頼の命により沼田に進出した真田昌幸(さなだまさゆき)は沼田城を攻略し、さらに翌9年には沼田城の奪還に来攻した平八郎景義(へいはちろうかげよし)を謀殺して沼田氏を滅亡させました。しかしこれ以後、この地の領有を主張する北条氏とこれに応じない真田氏との間に沼田城をめぐって攻防が続きましたが、同18年(1590)に北条方が真田方の名胡桃城(なぐるみじょう)を不法に攻略したことが契機となり、北条氏は豊臣秀吉の小田原城攻めにより滅亡しました。秀吉は真田昌幸に対し信濃2郡と利根・吾妻の旧領を安堵(あんど)し、昌幸は沼田城を嫡子の信幸(のぶゆき)に与え信濃国(しなののくに)上田へ移りました。
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↓  50羽以上のインコが鳥小屋に居ました。
真田氏と沼田城

 2万7千石の真田氏初代沼田城主となった信幸は近世的な城郭の整備にとりかかり、二の丸、三の丸、堀、土塁、大門等の普請(ふしん)の後、慶長(けいちょう)2(1597)年(一説には12年)には天守(てんしゅ)が完成したと云われています。現在の熊小屋付近に建造された天守は、幕府に提出した城絵図や古文書から規模は「九間(けん)十間(けん)」で「五重」であったことが分かっています。 真田氏はその後2代信吉(のぶよし)、3代熊之助(くまのすけ)、4代信政(のぶまさ)、5代信利(のぶとし)と約1世紀にわたって沼田領を治めていましたが、天和(てんな)元年(1681)11月、5代信利は江戸両国橋(りょうごくばし)用材の伐出し遅延と失政の名目で城地は没収、改易(かいえき)となりました。城は幕府に明け渡され、翌2年に城はすべて破却されて堀も埋められました。
その後の沼田城

 真田氏改易後、旧真田領は天領(てんりょう)となりましたが、元禄(げんろく)16年(1703)本多正永(ほんだまさなが)が幕府より沼田城復興を命ぜられ2万石で入封しました。しかし、城の本格的な復興はなされず、城破却で埋められた堀の整備や土塁の構築などが行われたのみで、本多氏3代のあとは再び代官支配となり、その後享保(きょうほう)17年(1732)黒田直邦(くろだなおくに)が3万石で入封し、2代続きました。寛保(かんぽう)2年(1742)には土岐頼稔(ときよりとし)が3万5千石で入封し、土岐氏は12代頼知(よりおき)で明治維新を迎えて沼田城は廃城となりました。真田氏改易以降は三の丸に藩邸が建造されたものの、天守が再び建造されることはありませんでした。
 大正5年(1916)、旧沼田藩士の子である久米民之助(くめたみのすけ)(沼田市名誉市民)は、城地の荒廃を惜しみ私財を投じて購入して公園として整備し、大正15年(1926)に沼田町に寄付されました。

10羽以上のウサギが ウサギ小屋に居ました ↑ 
 他にハト小屋もありました。
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鐘楼

 寛永11(1634)年、領内の安泰を祈願して真田河内守信吉に鋳造されながらも城の破却などで浮沈の運命をたどった「城鐘」を保護しようと、明治20(1887)年旧沼田町役場敷地内に建てられたのが「鐘楼」。
 昭和39(1964)年、市庁舎改築で取り壊されるまで、市民には「時鐘(ときのかね)」として親しまれ、昭和58(1983)年沼田公園内に復元されました。
 現在、県指定重要文化財の城鐘は、保存のため市中央公民館で展示され、複製品が時鐘を務めています。

現在の沼田城

 現在、本丸と捨曲輪(すてぐるわ)と二の丸・三の丸跡の一部が沼田公園(一部市指定史跡)に、総曲輪(そうぐるわ)の一部が沼田小学校や沼田女子高等学校の敷地となっています。本丸跡に西櫓台(にしやぐらだい)と石垣、本丸堀の一部がみられ、僅かに城の名残を留めています。本丸跡には鐘楼(しょうろう)が建設され、真田信吉が鋳造させた城鐘(じょうしょう)(県指定重要文化財)の複製品が釣下げられています。二の丸跡には、旧生方家(うぶかたけ)住宅(国指定重要文化財)や国の登録有形文化財の旧土岐(とき)家住宅洋館、旧日本基督(キリスト)教団沼田教会紀念会堂が移築されています。

公園内の花たちとキノコ



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旧生方家でもらった冊子、立札、ホームページを参考にしました。


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No.857 沼田城址公園
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