c299 村野藤吾 建築物 2件

東京都(Tokyo-To)
2023/07/21 Fri..  


c299-Copyright(c) Candybox All Rights Reserved.

ページ容量 1,343.4KB 予想ダウンロード時間 512Kb=25秒 1M=13秒 Photo=25枚

村野藤吾建築物 2点

目黒区総合庁舎


本館と別館をつなぐ 2F 渡り廊下  空港の搭乗ブリッジのようです。



-------------------------------------
No.c299 村野藤吾 建築物 2件
No.c299 Togo Murano Buildings 2 cases

Tokyo-To /Beautiful Japan
Photo 25 pieces/GreenSeason
◆目黒区総合庁舎(旧千代田生命保険本社)1966年
◆螺旋階段
◆車寄せのひさじ
◆アルキャスト(アルミニウムの鋳物)を外壁に採用
◆日本生命日比谷ビル・日生劇場1963年
◆螺旋階段、アシンメトリー天井の装飾細工
◇文化財、建築物
出かけませんか?CandyBox
c299-Copyright(c) Candybox All Rights Reserved.
--------------------------------------
ページラスト




バルコニーと縦格子
 たて格子は、約8,900ものユニットで構築され、基本的に4つのユニット(下枠・方立て2つ・上枠)から I 型を組み立て、それをさらに組み合わせて造られています。
インフォメーション

所在地=〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-19-15
電話番号=03-3715-1111
営業時間=8:30~17:15
休業日=土・日・祝日・年末年始
有料駐車場有=12分/400円
交通アクセス
東急東横線・東京メトロ日比谷線『中目黒』駅より徒歩5分
*






村野藤吾(むらの とうご)1891(M24)年-1984(S59)年

 1891年佐賀県生まれ。1984年兵庫県で逝去(93歳)
 大阪の渡邊節建築事務所を経て、1929(S 4)年大阪に村野建築事務所 (後に村野、森建築事務所)を設立。
 1967(S42)年に文化勲章を受賞。その他、バチカン政府より大聖グレゴリウス騎士賞、日本芸術院賞、日本建築学会賞、毎日芸術賞、BCS(建築業協会)賞などを多数受賞。現目黒区総合庁舎(旧千代田生命保険相互会社本社ビル)は、1969(S44)年に第10回BCS賞を受賞。
 東京都内の作品、迎賓館 (旧赤坂離宮改修:国宝)、日本橋高島屋改修 (重要文化財)、読売会館/そごう東京店 (現ビックカメラ有楽町店)、日本生命日比谷ビル・日生劇場、帝国ホテル茶室東光庵、日本ルーテル神学大学 (現ルーテル学院大学)、新高輪プリンスホテル(現グランドプリンスホテル新高輪)等。
*






らせん階段

 「階段の魔術師」といわれた村野の代表作の1つです。
保険会社時代は、3Fの南口玄関から2F大小会議室、4Fの役員応接室、来客応対する3つのフロアをつないでいました。
*








 螺旋階段は鋼鉄製で、最初の一段目が浮いています。
階段裏側の滑らかな仕上げなど、細部に至るまで村野の
階段に対する深い思い入れが感じられます。









 構造的には、中央のアクリル製照明器具が仕込まれた柱で吊られている『吊り階段』です。吊り材を照明器具と一体化することで、階段の造形を損なうことなく、更に吹き抜け空間のシンボル的な役割を担っています。
*









 改修工事では、安全確保のために新たな手摺やポリカーボネート板を取り付けましたが、村野のデザインに配慮し、その曲線をトレースした形にしています。
*















アシンメトリーの壁

 写真の特製で台形に見えますが、実際は床と天井は同じ長さです。
左は室内に柱があり、右は室外に柱があります。空間全体のバランスを図り、出入り口の中心線に合うように、配置されています。
 エントランスホールをあえて非対称に造形し、少し調子を変えることで空間的な広がりが出てくることを意識していました。
 白い天井には、8つの明り取り窓があります。↓
*






明り取り窓 ≪四季≫

 内側に当時新進気鋭のモザイク・フレスコ作家の作野丹平が制作したガラスモザイクによる≪四季≫が抽象的に表現されています。
*

 作野丹平(さくの たんぺい)1931(S 6)年-2000(H12)年69歳
 武蔵野美術学校(現在の武蔵野美術大学)を卒業後、イタリアのヴェニスでフレスコ画とモザイクを学びました。関西地方での作品が多く、東京都内の他の作品には、日本女子大学成瀬記念館(フレスコ画6点、ステンドグラス1点)など。
*







エントラスホール奥のガラスブロックの袖壁↓








ガラスブロック≪ファースト・ワルキメデスの幻想≫
岩田藤七:作



岩田藤七(いわた とうしち) 1893(M26)年-1980(S55)年(87歳)
 東京美術学校 (現在の東京芸術大学)金工科卒業後、西洋画科に再入学・卒業し、その後ガラス工芸を学びました。独学で色ガラス製法を学び、独創的な成形の技術を探求し、特に色ガラスの作品は「コロラート」と呼ばれ、日本におけるガラス工芸の先駆者として知られました。
 1969(S44)年 毎日芸術賞受賞、1970(S45)年 文化功労者に選ばれました。
 東京都内の他の作品として、村野が手掛けた日生劇場の 1Fホール正面のコロラートのスクリーンなど。
*







エントランスホール「飛翔」 揮毫:金澤翔子


金澤翔子
 5歳から母の師事で書を始める。20歳の時、銀座書廊で初の個展。その後法隆寺、東大寺、などの寺社で個展・奉納揮毫。ニューヨークやチェコなど、海外でも個展を開催。NHK大河ドラマ「平清盛」のタイトル文字や東京2020公式アートポスターを制作。
 平成25年、紺綬褒章を受章。
*



古い区庁舎


区庁舎の沿革

 昭和11年には、目黒区中央町に区庁舎を建築し移転を行い、昭和36年には新館を、昭和42年には本館をそれぞれ増築しました。また、その後も区役所の業務の拡充に応じて第二庁舎から第五庁舎などの分庁舎の整備を昭和56年から平成11年にかけて行ってきました。
 その後、時代の変遷に伴いこれからの区庁舎の老朽化や耐震性の課題、さらに狭隘化(きょうあいか)や分散化の解消など庁舎の整備が区政にとって重要な課題となってきました。昭和63年から平成4年までの間には、新庁舎の望ましい姿、規模、用地、要請される機能などについて3次にわたって区としての考えをまとめ、平成12年には、新庁舎建設用地の選定エリアを定めました。
 このような中で、平成13年2月に選定エリア内に所在する旧千代田生命保険相互会社本社の敷地と建物を取得する機会を得ることができました。この土地・建物は、交通の便利性も良く、庁舎の分散化や狭隘化などの課題を解消し総合的な庁舎の整備が可能な規模を有し、既存の建物を有効活用することでより経済的に新庁舎の整備を行うことができるものでした。また、この建物は、日本の代表的な建築家の一人である村野藤吾氏の設計によるもので、目黒区内の秀景の1つとして「めぐろ風景55」に選ばれるなど建築としても多くの人の注目を集めたものでした。
 平成14年4月には、区議会において目黒区役所の位置の変更及び旧千代田生命保険相互会社本社の敷地と建物の取得を議決し、この建物を新しい区庁舎とすることとしました。
*





報恩の鐘

 鋳金工芸作家重要無形文化財保持者・人間国宝:香取正彦
目黒区南にあった「香取正彦記念館」が2000年に閉館となり、
「広島市平和の鐘」と姉妹関係にある名鐘が目黒区に寄贈さ
れました。
*






車寄せのひさし

 ひさしは、左右それぞれ8本ずつの不規則に立つ柱で支えられており、そのうち各2本は、雨水竪樋(ルーフドレイン)としても機能しています。村野はこの柱の配置でひさしをできる限り軽やかなイメージにしたいと考えていました。
*



アルミ鋳物のたて格子が包む外観

 建物の全面に格子とガラスの間にバルコニーが設けられています。たて格子は、大鋸屑(おがくず)を鋳型の表面に撒いて、鋳出した凹凸のある表面を熱硬化型アクリル樹脂で焼き付け塗装されていましたが、保険会社時代に劣化防止の為、その上から塗装が施されました。
 たて格子は、約8,900ものユニットで構築され、基本的に4つのユニット(下枠・方立て2つ・上枠)から I 型を組み立て、それをさらに組み合わせて造られています。
*




日本生命日比谷ビル(日生劇場)ピロティー




インフォメーション

所在地=〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-1-1
TEL=03-3503-3111
鉄筋コンクリート造り 地上8階 地下5階
交通アクセス
千代田線『日比谷』駅【A13】徒歩1分
.日比谷線『日比谷』駅【A11】(ES/EV)より徒歩3分
都営三田線『日比谷』駅地下連絡通路より徒歩7分
有楽町線『有楽町』駅より徒歩10分
丸の内線『銀座』駅C1出口(階段)より徒歩10分
JR山手線・京浜東北線『有楽町』駅日比谷口より徒歩10分
*
 日生ビルの外観をつつむ石材は、岡山産の万成(まんなり)石、微妙に色味の違う淡紅色の花崗岩を混ぜて貼り、その表面にビシャン叩きという細かな凹凸をつけ、暖かく穏やかな表情が感じられます。





※ 敷地内は撮影禁止のため望遠レンズで撮れた数枚のみです。



ピロティー



 日生劇場は日本生命保険相互会社が建築家・村野藤吾氏の設計により、1963年9月に竣工した日本生命日比谷ビル内にあり、昭和を代表する建築の1つとして高評価の建物です。
*






床のモザイク

床には、長谷川路可による大理石のモザイクが施されています。
建物の規模は、地下5階、地上8階、建築面積3,549.13㎡







ピロティーの天井








オブジェ








日生劇場内 らせん階段

階段には赤い絨毯が敷かれ、階段の側壁には木が張られ、
繊細な美しさを見せている。
*






劇場内ロビーの天井

安価なアルミの押し出し材を張り巡らした天井。


出入口


 このビルを竣工したころ、鉄筋コンクリート造打ち放し仕上げで柱梁を表したビルは街中に溢れていました。村野は近代建築、モダニズムに背を向けて、自分の信念に基づく渾身の力作となりました。それが時と共に高い評価を受け日比谷の気品ある風景の一部になりました。



*************************
お気づきのこと等がございましたら
ご一報ください。→:こちら!
*************************
「日本の近代建築ベスト50」小川格:著、冊子・サイトを参考にしました。


ページトップへ

今日もお出で頂きありがとうございました。
よろしかったら 次回もお付き合いください!


HOME

 c298 戸田 郷土博物館他 <<   >>c300 四季の香ローズガーデン

BACK





c299-Copyright(c) 1999~ Candybox All Rights Reserved.
-----/☆★☆/-----
c299-Copyright(c) Candybox All Rights Reserved.