c157 旧 田中家 住宅

埼玉県(Saitama-Ken)
2019/10/20 Sun.  


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♪「威風堂々」エルガー
ピアノ  バージョンです♪

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国指定重要文化財 旧 田中家 住宅

旧 田中家 住宅


旧田中家住宅




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No.c157 旧 田中家 住宅
No.c157 Nationally designated important cultural property Former TANAKA Residence

Saitama-Ken /Beautiful Japan
Photo28pieces/GreenSeason
♪=威風堂々/ エルガー
◆和洋折衷 大正の煉瓦館
池泉回遊式庭園
◆川口市立文化財センター分館 国指定重要文化財
◆田中徳兵衛
◆設計監督技師 桜井忍夫(さくらいしのぶ)
◆木造煉瓦造り3階建ての建築物
◇国指定重要文化財、住宅
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旧田中家住宅




味噌蔵に囲まれた 旧田中家住宅



インフォメーション 公式サイト

所在地=埼玉県川口市末広1-7-2
電話=048-222-1061 /FAX= 048-222-2007
営業時間=9:30~4:30 入館は4:00まで
休館日=月曜日(祝日の場合は翌日)、12/29~1/3
料金:一般=210円 / 小中学生=50円
. ※20人以上団体料金 事前に連絡
. ※障害者手帳で減額あり入場時に提示
交通アクセス
埼玉高速鉄道
「川口元郷駅」下車2番出口より徒歩8分
「南鳩ヶ谷駅」下車 バス:赤羽駅東口行き「坂口」下車
JR京浜東北線
「川口駅」バス:東口11,12,14番乗り場「末広一丁目」下車
「赤羽駅」バス:東口6,8がん乗り場20,21番系統「坂口」下車
みんななかまバス(川口市コミュニティーバス)
南平線「末広一丁目」下車
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川口市立文化財センター分館 国指定重要文化財
『旧田中家住宅』を訪問しました。
ウン十年前、岩槻方面に親せきがあり、この道をよく通りました。
そのころはまだ田中家所有の建物で、川口市の施設になり、
この建物を見学するとは思いもよりませんでした。
庭園は金木犀の甘い香りが漂っていました。

和洋折衷 大正の煉瓦館
 大正10年に棟上げし、大正12年に完成した煉瓦造り3階の洋館と
昭和9年に増築された和館の他、茶室、文庫蔵、煉瓦塀、
池泉回遊式庭園により構成されています。







池泉回遊式庭園


 昭和48年の改修工事で、味噌醸造蔵の跡地につくられた池泉回遊式庭園です。和館や茶室から眺められるよう配慮されており、立派な池、枯山水、州浜、灯篭、手水鉢などを配し、建物の重厚さをされに際立たせています。
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池泉回遊式庭園








和館

木造一部二階建ての寄棟屋根を載せた数寄屋造りの建物です。東西に伸びる長方形のプランで、西側から仏間、次の間、奥座敷、手洗い場、袴脱、便所が配置されています。
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和館には多いときには70人ほどの来賓を迎え、フォーマルな行事を行ったと伝えられており、大勢の接客を行うためにこの和館を増設したものと考えられます。

 和館が建設された昭和9年は、四代目徳兵衛が貴族院多額納税者議員として国政に進出していた時期です。また当時は、材料・工法ともに日本の木造住宅技術が最高潮を迎えた時期でもあり、その特色をよく表しています。
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四代目 徳兵衛(明治8年~昭和22年)
1875-1947

 商才にたけ、19歳で家督を相続。昭和の初めごろまでに味噌醸造業・材木商として財を築き上げました。

 その後、東京の大塚、三河島、西新井、新潟の赤倉、千葉の千倉などに所有地を拡張し、約100万㎡を所有する資産家となりました。







池泉回遊式庭園








池泉回遊式庭園








茶室棟








茶室

 昭和48年に、京都から職人を呼び寄せ、一部味噌蔵の建築材を用いて造られたといわれています。8畳と小間の二つの茶室、立礼が行えるホール等があります。
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茶室棟








池泉回遊式庭園








池泉回遊式庭園








設計監督技術 
櫻井忍夫(さくらいしのぶ)
(1863-1926)


 文久3年(1863)に愛知県中島郡下津村(現稲沢市)に生まれました。

 明治13年(1880)に堂宮大工棟梁で明治期最大の木造仏教建築である京都東本願寺本堂を建設した九代目伊藤平左衛門平作について建築法を修め、その後工部大学校の第1期生である佐立七次郎ら著名な建築家の下で見習いを行い、建築の専門的技術及び知識を体得しました。











日本間
座敷・次の間・仏間

 昭和9年(1934)に洋館の東側に増築された数寄屋造りの迎賓施設です。15畳の座敷、12畳の次の間、10畳の仏間からなっています。

 座敷は、本格的な書院造り、壁は白漆喰、下がり壁は砂壁、天井は屋久杉を用いた竿扶ち(さおぶち)天井、柱は檜の笹杢仕上げ、建具は腰板に柾目桐を用いた紙貼り障子、襖は唐紙障子、欄間は桐板を用い、桂月山人(松林桂月)の筆になる絵が彫られています。床まわりは、床かまちに黒漆、床板には欅を用い、南柱には笹杢仕上げの檜、北柱には欅が、また、落としがけには桐が用いられています。

 手洗いは、床が縁甲板貼り天井は化粧屋根裏、建具にはガラス吹き寄せ障子と屋久杉1枚板の帯板戸が用いられたいます。袴脱ぎは天井に船底化粧屋根裏、建具には組子白ガラス障子、屋久杉を用いた連子格子付き鏡板戸が使われ、壁は腰板付き白漆喰壁となっています。便所は、床が檜1枚板、天井は吹き寄せ格天井、壁は入洛壁です。
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日本間








客間

 8畳の座敷と4畳の次の間から構成されています。
座敷は壁が入洛壁、天井は屋久杉の竿扶ち天井、柱はヒノキ笹杢仕上げ、長押は檜柾目蓋付となっています。建具は、紙貼り障子桐柾目腰板付き、筬欄間(おさらんま)額縁付き、床まわりは床框(ゆかかまち)は赤漆、床柱は檜天然絞り丸太を用い、落としがけは桐を用いています。地袋天袋付きの棚は、欅に地袋板、地袋襖は松葉様、地板は欅1枚板、書院の下部変わり組子格子は香図組となっています。
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控室・蔵(展示室)









3F 控えの間

大広間におけるパーティー等の接客の際、控えの間として使用しました。天井は漆喰、ひし形の花弁飾りが施され、腰壁は白ペンキを塗った縁甲板張りとなっています。
 木造煉瓦造三階建てで壁に化粧用煉瓦を張り、デザイン性に優れた外観を呈する本格的洋風住宅です。重要な客を迎えるための建物として建設されました。
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3F大広間-迎賓のための部屋








3F大広間-迎賓のための部屋

 迎賓のための部屋です。眺望を重視して最上階に設けています。部屋全体をジョージアン様式を基調としてまとめており、天井は漆喰天井、花弁をモチーフとした中心飾りが施されています。腰壁は家紋をかたどった板張り、壁は白漆喰、柱はイオニア式のペディスタイル付きのオーダー、窓は上げ下げ式となっています。

 当時、南側から東、北側一帯には味噌醸造蔵が建ち並び、現在の国道122号線を隔てた芝川までの貯木場や製材所、河岸場を眺めることができました。
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階段ホール








1F洋室 応接室

少人数やちょっとした来客への接待が行われた部屋







1F 応接室


1Fの洋室からは庭園に出られます。




旧田中家住宅の学術的・文化財的価値については、
専門家より次のような高い評価を得ています。

①住宅としては県下唯一の木造煉瓦造り3階建ての建築物です。
②本市の素封家の繁栄を極めた生活ぶりを象徴する建物です。
③旧芝川沿いに位置し、街区のランドマークを形成しています。
④質の高いデザインを備えています。
⑤地元職人たちの高い建築技術を表現した建物です。
⑥味噌醸造業との関係から、近代産業遺産としての価値を有する。


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説明パネルと冊子を参考にしました。


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